“変わった動作原理の回転運動伝達装置”の発明を紹介します

大森特許事務所で特許権を獲得されたお客様の発明を紹介します。
発明家の堀博一様:回転運動伝達装置及びそれを用いた発電機
特許情報:特許第5791835号
発明の内容:回転運動伝達装置は、例えば、風力発電機で、風力によって回転する羽根車(プロペラ)と発電モーターの間に使用します。この装置は、羽根車が想定速度で回転している場合は、その回転運動を発電モーターに伝えますが、突風などで羽根車が急に高速回転した時に、この回転運動の伝達を遮断し、発電モーターに急加速の負荷がかかるのを防ぐ機能を有しています。


本発明は、動作原理が非常にユニーク、発明者様の口頭の説明だけでは十分理解できず、実際のデモ機を操作することで理解を深めていきました。筒状体に独特な配列で磁石を並べて埋め込み、この筒状体を2つの棒状磁石で挟んだものを用意します。羽根車の回転に伴い、棒状磁石を交互に引き離す動作を繰り返すと、磁石の引力及び斥力の作用によって筒状体が回転し、回転運動が伝達される、という装置です。
発明ストーリー:発明とは自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう(特許法第2条定義から)。「自然法則」とは、万有引力のように一般に知られている物理法則等をいいます。ですので、永久機関のようなエネルギー保存の法則から外れてしまうような原理のみを使うもの、ゲームの方法のように人為的取り決めのみを使うものは、発明になり得ません。この「自然法則を利用」とは、その原理を知って利用する場合の他、一定の確実性を以って反復実施できる場合には、結果として自然法則を利用していると認められます。本発明の場合、まさに後者の場合でした。
発明者堀様の作った実際のデモ機を操作することで、その動作確認を行いました。
発明の動作原理実証用デモ機の動画
この回転運動伝達装置、工夫次第で、風力発電用途以外に、インテリア、広告用、様々な装置の駆動力伝達手段として使うことができそうです。
面白いアイデア思いつかれた方は、是非ライセンス契約による実施を検討してみてください(^^)
お問い合わせは、メール 堀博一 hirokazu@mac-web.co.jp
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